2025年に入り、1月から3月までのたった3ヶ月で、市況の悪さから
資産がサラリーマン時代の年収以上も減りました。
このままのペースで減り続けるのでしょうか?
長期運用の投資信託と、短期の米国株。どちらも打撃を受けています。
そういう方は、いま多いのではないでしょうか?
「資産運用をはじめたけど、このままで大丈夫なのか?」
そう思った方も多いのではないかと思います。
ただ、ここでジタバタしてしまうと、かえって大切なものを失う可能性があります。特に長期投資をしている人にとっては「動かない勇気」が必要な局面です。
今回は資産運用についてのお話です。
すでに運用中で同じように資産が減っている方、まだ資産運用を始めていない方のどちらにも、参考になる内容だと思います。
この記事では、僕の実体験をもとに
・焦って動かないほうがいい理由
・相場が悪い今こそ資産運用のチャンス!
・これからの資産運用で意識したいこと
についてまとめました。
この記事は5分で読めます。落ち着いて向き合うヒントになればうれしいです。
もしかしたら、僕がFIREできた理由もチラッと見えるかもしれません。ヒントは案外、こんな相場にあったりします。
1. FIRE後に資産が年収分以上減った
FIREを達成してからも、資産運用は続けています。
主に長期のインデックス投資信託と、短期の米国個別株。リスクを分散しているつもりでしたが、2025年の年明けからわずか3ヶ月で、資産がサラリーマン時代の年収分以上に目減りしました。
特に影響が大きかったのは米国株です。トランプ政権の再登場により、政治・経済の先行きに対する市場の不安感が高まり、値動きが荒くなっています。
加えて、FRB(アメリカの中央銀行)の利下げが思ったより先延ばしになりそうなことや、関税や貿易摩擦の再燃、国際情勢の不安定化なども影響しています。
「また貿易戦争が始まるのでは」といった警戒感が、投資家のリスク回避につながっている印象です。
企業業績も不透明で、短期保有の銘柄は軒並みマイナス。
「しばらくは様子見しよう」と思っていたインデックス投資信託の含み益も、じわじわと削られていきました。
もちろん、資産が減るのは気分のいいものではありません。
正直なところ「このまま減り続けたらどうしよう」と、落ち着かない気持ちにもなりました。FIREをしたとはいえ、資産は生活の土台。不安にならない人の方が少ないと思います。
でも、焦りから何かアクションを起こすのは逆効果かもしれない――そう思えたのは、これまでの経験があったからです。
以前にも似たような下落局面を乗り越えてきた経験が、いまの判断の軸になっています。
2. 焦って動くほど損をする理由
資産が大きく減ると、どうしても「何か手を打たなきゃ」と焦ってしまいます。
でも、こういうときこそ、一度立ち止まって考えることが大切です。
なぜなら、焦って動いたときほど、判断を誤る可能性が高いからです。
たとえば、下がって不安になって売った直後に反発したり、逆に「この銘柄は底値だ!」と思って買ったらさらに下がったり。過去の自分にも、そうした失敗がいくつもありました。
特に長期投資をしている場合は、「今売らないと…」という短期的な感情で判断してしまうと、本来の目的から大きくブレてしまいます。
インデックス投資は時間を味方につける戦略。短期間の下落に反応するのは、筋トレ中に「まだ成果が出ない」と言ってジムを辞めるようなものです。
もちろん、「放っておけばいい」という話ではありません。
必要なのは“動かないこと”ではなく、“慌てて動かないこと”
見直すべきことがあれば冷静に、でも感情だけで売買しないよう意識するだけでも、リスクは大きく減らせます。
3. 相場が悪い今こそ資産運用のチャンス!
ここまで読んで「資産運用なんてやっぱり怖い」と思った方もいるかもしれません。
でも実は、こういう相場のときこそ、これから運用を始める人にとってはチャンスでもあります。
なぜかというと、価格が下がっている=割安で資産を買えるタイミングだからです。
セール中の商品と同じで、同じ予算でも多くの口数や株数が手に入ります。長期的に見れば、安いときに仕込めたことが将来のリターンを押し上げる可能性は十分にあります。
僕自身も、資産運用を始めたばかりの頃にリーマンショック級の下落があったら、正直ビビっていたと思います。でも、今なら言えます。怖くても、安くなっている時期こそ始めどきだと。
もちろん、無理に投資を始める必要はありません。大切なのは「相場が悪い=終わり」ではなく、「相場が悪い=入り口になることもある」と知っておくこと。
リスクを抑える方法や少額から始められる仕組みも、今はたくさん整っています。
くぅ〜、今から始める人、ちょっと羨ましいぞ…!
そんな気持ちを感じるくらい、実は貴重なタイミングなのかもしれません。
4. これからの資産運用で意識したい3つのこと
相場が荒れている今こそ、資産運用の“軸”を見直す良い機会です。
ここでは、僕自身が意識している3つのポイントをご紹介します。
1. 分散をあなどらない
どれだけ有望な資産でも、ひとつに偏るとリスクは高くなります。国・通貨・資産クラス(株、債券、不動産など)を分散することで、下落時のダメージを和らげることができます。僕も米国株に寄っていた部分を少しずつ調整中です。
仮想通貨やFX、個別株だけで“一点突破”を狙う人もいますが、このような市況ではしっぺ返しを食らって、元の水準に逆戻り…というケースも少なくありません。
攻めの姿勢も時には大事ですが、守りの意識を持っておくと資産寿命が大きく変わってきます。
2. 視点を“今”から“10年後”へ
短期的な値動きは、見ているとどうしても感情が揺さぶられます。でも、インデックス投資などの長期運用では、むしろ「今が安く買えるタイミング」と捉えることも大切です。今の不安を、未来のチャンスに変える視点を持ちたいところです。
3. キャッシュポジションの余裕は“心の余裕”
全額投資に回してしまうと、下落時に身動きが取りづらくなります。すぐに使える現金(キャッシュ)を一定割合で持っておくことで、「何かあっても大丈夫」と思える心のゆとりが生まれます。資産運用は、心の安定が結果を左右する面も大きいと感じます。
これらはどれもシンプルですが、実践するのは意外とむずかしいものです。
だからこそ、相場が荒れている今こそ、こうした基本に立ち返ることが大切だと感じています。
【まとめ】
資産が大きく減ると、不安になるのは当然です。
特にFIRE後のように収入の柱が限られる状況では、ひとつひとつの下落がより重たく感じられます。
でも、こんなときこそ「慌てず、焦らず、基本に立ち返る」ことが何より大切です。
市場は上がったり下がったりを繰り返すもの。今の下落がずっと続くわけではありません。
・ジタバタしない
・分散を意識する
・長期視点を持つ
・キャッシュポジションを整える
こうした考え方や行動が、結果的に資産を守り、未来につながる力になります。
具体的には、次のようなことから始めてみると良いかもしれません。
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毎月の支出をあらためて見直す
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投資配分(リスク資産と現金)のバランスを点検する
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暴落時に自分がどう感じたかをメモしておく
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積立投資の継続を自動化して「考えすぎ」を防ぐ
そして、これから資産運用を始めようとしている方にとっては、今が貴重な「始めどき」かもしれません。
僕も最初の一歩を踏み出したときは不安だらけでしたが、その一歩がFIREにつながったのは間違いありません。
積立投資を続けるには、仕組みで「考えすぎない」ことも大切です。
楽天証券なら、毎月の積立額を自動で設定できるので、相場の上げ下げに左右されにくい運用ができます。
まだ証券口座をお持ちでない方は、まずは 楽天証券 の口座開設から始めてみてはいかがでしょうか。
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焦らず、でも一歩ずつ。そんな積み重ねが、将来の自由につながっていくはずです。
今はしゃがんでパワーをためているような時期。
きっとまた、しっかりジャンプできると信じています。
ちなみに、資産が減るたびに財布の紐を締めると決意しつつ、
「今こそ美味しいものでリフレッシュ!」と言い訳している自分がいます。
投資の神様も、この“精神的リバランス”は許してくれるはず…ですよね?(汗)
Enjoy FIRE!
次回の投稿もお楽しみに!
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