1. お金を貯めすぎることのリスクとは?
「行きたかった旅行、後回しにしていませんか?」
FIREを目指す過程で、「旅行はお金に余裕ができたら」と後回しにしてきた僕。そんな時に『DIE WITH ZERO』を読んで、「このままだと後悔する人生になる」と気づき、思い切って行きたかった場所へ旅行することにしました。
行き先は、以前から憧れていた「タイ」「ベトナム」「香港」。久しぶりにパスポートを手に取り、現地の景色や食文化にどっぷり浸る旅を実行しました。例えば、タイの夜市での地元料理の味、ベトナムでのバイクの喧騒を楽しむ街歩き、香港の夜景を眺めながらのディナー…。すべてが新鮮で、旅先での経験が今でも鮮やかに蘇ります。
もしこの旅行を先送りしていたら、体力やタイミングの問題で実現できなかったかもしれません。そして、旅行先での経験を通じて得た「思い出の配当」は、貯金にはない満足感を与えてくれました。
『DIE WITH ZERO』が教えてくれたこと
著者は「お金は貯めるだけでなく、人生を最大限に楽しむために使うべきだ」と語ります。そのメッセージが僕の背中を押し、今回の旅行を実現させてくれました。
お金を使わないリスクを挙げると、こんなものがあります:
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若い頃にしか楽しめない冒険を逃す
冒険や挑戦は体力とエネルギーが必要です。「いつか行こう」ではなく、「今しかできない」を大事にすることが重要です。 -
人との思い出を作るチャンスを逃す
ベトナムで出会った旅仲間との会話、香港での露天商との交流。人とのつながりはお金以上に価値があります。
お金を使うことに罪悪感を覚えないでください。
むしろ、正しいタイミングで使うことで得られる経験こそが、人生を豊かにします。旅行先での体験が、これからの生き方を見つめ直すきっかけとなることもあるんです。
2. 「思い出の配当」という新しい価値観
「あの旅行、本当に行ってよかった!」と思った瞬間、ありませんか?
その感情はただの記憶ではありません。『DIE WITH ZERO』で語られる「思い出の配当」の本質は、まさにここにあります。お金を投資して作った思い出は、人生の中で何度も幸福感をもたらしてくれる「心の資産」になるのです。
例えば、僕が訪れたタイの寺院での体験。仏像の前に立ち、現地の方に混じってお祈りをした瞬間、なぜか自然と涙が溢れてきました。当時、仕事の人間関係に悩み、心が重くなっていましたが、その時だけは、何かスッと楽になった気がしたんです。まるで心の重荷が軽くなり、新しい一歩を踏み出せそうな気持ちになりました。
あの瞬間の感覚は今でも鮮明に思い出すことができますし、タイの仏像を写真で見るたびに心が温かくなるのを感じます。これが「思い出の配当」の力なんです。
なぜ「思い出」は特別なのか?
思い出は歳を重ねても振り返るたびに幸福感をもたらしてくれる心の財産です。特に若い頃の経験は、その後の人生を通じて何度も心に響き続けます。一方で、年齢を重ねると体力や時間の制約が増え、こうした特別な瞬間を体験する機会が減ってしまいます。
例えば:
- 若い時に訪れた海外の地での新しい発見。
- 偶然出会った人との思いがけない交流。
- 初めて挑戦した趣味や冒険がもたらすワクワク感。
これらは、未来の自分への「投資」とも言えます。
どうやって「思い出の配当」を得るか?
お金を使うのが少し怖いと感じるなら、小さな体験から始めてみるといいかもしれません。
- 気になっている旅行先の計画を立てる。
- 家族や友人と一緒に特別な時間を過ごす。
- 自分を癒すための新しい挑戦を始めてみる(例えば、瞑想やヨガなど)。
思い出の配当を最大化するには、「今この瞬間」を大切にすることが重要です。お金がもっと増えてから、時間がもっと余裕ができてから…ではなく、今動き出すことが大切なのです。
タイでの体験が教えてくれたこと
あの時、貯金を崩して旅行を決断したからこそ、タイの寺院でのあの感動的な瞬間に出会うことができました。もし旅行を先送りしていたら、あの涙がもたらしてくれた心の解放感を得られなかったかもしれません。
『DIE WITH ZERO』を読んでから、僕はお金をただ貯めるのではなく、「心の資産」を増やすことを意識するようになりました。そしてその結果、人生が以前よりもずっと豊かに感じられるようになったのです。