「それ、損じゃない?」…この一言に振り回されたこと、ありませんか?
高いレストラン、趣味の買い物、ちょっと贅沢な旅行。自分では「いい時間だった」「満足できた」と思っていても、誰かに「それ無駄じゃない?」なんて言われると、なんとなくモヤモヤしてしまう。
そして気づけば、SNSで「正しい選択」を探し始めたりしていませんか?
「節約はこうあるべき!」とか、「これが人生の成功ルート!」みたいな投稿を見て、「やっぱり自分、間違ってるのかな…」と不安になる。
でも、ちょっと待って。
そのアドバイス、誰が言ってる?――例えば、カレー太郎。
「人生はコスパ最優先!カレーはレトルトで十分!」なんて言ってる僕ですが……言ってません(笑)
でも、なんか正しそうに見えちゃう。これがSNSの魔力です。
でも結局、人生の損得を決めるのは、他人じゃなくて自分の心じゃないでしょうか。
今回は、「損か得か」の本当の基準について考えていきます。読んだ後には、もっと肩の力が抜けて、「これでいいんだ」と思えるようになるはずです。
1. 損得を決めているのは、実は“他人”かもしれない
「これって損かな?」「もっと得できたかも…」そんなふうに考えるとき、実は僕たちの基準って、意外と自分のものじゃなかったりします。
例えば、こんな場面。
- 「このホテル、高くない?」と友達に言われて急に不安になる。
- SNSで「それ、コスパ最悪!」というコメントを見て、さっきまでの満足感が一気に冷める。
- 自分では楽しめたのに、他人の評価を見て「失敗だったのかも」と感じてしまう。
損か得かの基準って、意外と「世間の声」や「他人の評価」に引っ張られていることが多い。でも、よく考えてみれば、ホテルの値段だって、カレーの選び方だって、その人の価値観次第。
例えば、僕はレトルトカレーも好きだけど、スパイスから作る本格カレーを楽しむこともあります。だけど、「コスパ最優先!」と言ってる人からすれば、「時間の無駄」と思われるかもしれない。レトルトカレーも手軽で便利ですが、やっぱりスパイスたっぷりの本格カレーには敵わない。多少お高くても、スパイスの香りと複雑な味わいを楽しめる時間は、僕にとって最高の“得”です。
結局、損か得かを決めているのは“自分”のはずなのに、気づけば“誰かの物差し”で測ってしまう。この違和感に気づけるかどうかで、人生の満足度って大きく変わるんじゃないでしょうか。
2. お金だけじゃ測れない“得”がある
損得を考えるとき、つい「お金」を基準にしがちです。安く買えたら得、高いものは損。そんな単純な判断で、物事を決めていないでしょうか?
人生において「お金で測れない価値」って、意外と多いものです。
僕はカレーが大好きです。誰かにとっては「無駄に高いカレー」でも、僕にとっては「心が満たされるカレー」 つまり、損得の基準は人それぞれ。
他にも、こんな経験はありませんか?
- 少し高めのレストランに行ったけど、料理だけじゃなく雰囲気やサービスが最高で、忘れられない時間になった。
- 趣味のために散財したけど、その時間が心のリセットになり、結果として仕事のパフォーマンスも上がった。
- わざわざ時間をかけて行った地方の温泉旅館。交通費はかかったけど、都会では味わえない癒やしを得られた。
こういう瞬間って、お金では測れない価値がありますよね。
逆に、こんなこともあります。
- とにかく安いからと選んだ商品がすぐ壊れて、結果的に高くついた。
- 格安旅行で移動ばかりに時間を取られ、結局疲れて楽しめなかった。
- 無理に節約しすぎてストレスが溜まり、後で散財してしまった。
お金だけを基準にすると、こうした“見えない損”に気づけなくなります。
だからこそ、損得は「金額」ではなく、「心の満足度」や「得られた経験」で測った方が、人生はずっと豊かになると思うのです。
3. FIRE達成後に気づいた“損得”の価値観の変化
FIREを目指していた頃、正直なところ「損しないこと」を気にしていた時期もあります。
外食はなるべく控え、無駄な出費は徹底的に削る。クーポンを駆使して安く買い物をし、投資のリターンをひたすら追いかける。もちろん、このやり方を完全否定するつもりはありません。
でも、FIREを達成して時間とお金に余裕ができた瞬間、ふと考えました。
「こんな小さなことを気にしていて幸せになれるのか?もっと大きな目標じゃなかったっけ?」
そのとき、自分が“お金”を軸に損得を考えすぎていたことに気づいたんです。
気づけば、「損しないこと」が目的そのものになっていた時期があったんですね。
そこから徐々に、損得の基準が変わり始めました。
今では、多少お金がかかっても「心が満たされること」を選ぶようにしています。
例えば、こんなこと。
-
趣味の一人旅
格安旅行じゃなく、行きたい場所に行き、食べたいものを食べる。移動も少し贅沢にして、ストレスなく旅を楽しむ。お金はかかるけど、その分、心はしっかり満たされる。 -
バイクに乗る時間
僕はバイクが好きなんですが、興味のない人からしたら「暑いし、寒いし、雨にも濡れる。しかも危ない。何がいいのかわからない。損じゃない?」って思うかもしれません。実際、「そんな乗り物買って無駄じゃない?結果損してない?」って言われたこともあります。
でも、風を切って走るあの感覚や、景色をダイレクトに感じられる時間は、他には代えがたいもの。僕にとっては最高の“得”なんです。 -
収益にならない趣味や学びへの投資
FIRE後は、「これ、稼げるの?」みたいな視点を捨てて、純粋に興味のあることに時間とお金を使えるようになった。結果的に副業に繋がったこともあれば、ただの自己満足で終わったことも。でも、どちらも自分にとっては“得”だった。
FIREを目指しているときは、「お金を減らさない」「効率的に生きる」ことにこだわりがち。でも、達成してみると、それだけじゃ人生は味気ないと感じる瞬間が増えていきました。
結局、今の僕にとっての“得”は、「心が満たされるかどうか」
たとえお金や時間を多く使っても、そこから得られる満足感や経験こそが、一番価値のある“リターン”だと思うようになったんです。
まとめ:損得の基準は、自分で決めていい
「それ、損じゃない?」…この一言に振り回されることって、意外と多いものです。
お金、時間、効率。目に見える“基準”で判断すると、確かにわかりやすい。だけど、そこに縛られすぎると、人生の大切なものを見失ってしまうことがあります。
FIREを達成して感じたのは、「心が満たされることこそが、一番の“得”」だということ。
バイクで風を感じる瞬間も、スパイスたっぷりのカレーを作る時間も、誰かにとっては「無駄」に見えるかもしれません。でも、自分にとって意味があるなら、それは“得”なんです。
あなたにも、他の人からはあまり理解されないけど、大好きなことや素敵だと思えることはありませんか?
大事なのは、「他人の基準」じゃなく、「自分の基準」で物事を選べるかどうか。
損か得かなんて、人それぞれ。だからこそ、たまには無駄に見えることにも手を伸ばしてみていい。
節約も大事だけど、心の豊かさを削ってまで守るものじゃない。
結局、人生は“楽しんだもん勝ち”なんですから。
……でも、レトルトカレーもたまに食べたくなるんですよね。
あれはあれで、僕にとっては立派な“得”です。
Enjoy FIRE!
次回の投稿もお楽しみに!
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