FIRE(経済的自立と早期退職)が話題になった頃、「会社を辞めて自由な生活を送りたい!」と思った人、多いですよね。僕もそのひとりでした。最近はFIREブームも少し落ち着いてきたけれど、いまだに「仕事辞めたい…でも不安…」と葛藤している人も多いんじゃないでしょうか?
実は、FIREを達成した僕が感じたのは、「会社員って意外と悪くなかったな」ということ。安定した収入や社会的信用、同僚との雑談。辞めてみて初めて、そのありがたみに気づく瞬間もありました。
このブログにたどり着いてくれた方、ようこそ!
ネット検索でブログに訪れてくれる人が少しずつ増えてきました。うれしいです。
せっかく来てくれたので、FIREを目指している人にも、今の働き方にモヤモヤしている人にも、ちょっとでもヒントになる話ができればと思っています。今回は、「FIREだけが正解じゃない理由」と「会社員の意外な魅力」をゆるっとお話ししますね。
FIREはゴールじゃない?働き方の多様化
FIREブームが一段落した今、「絶対に会社を辞めなきゃ!」という空気は薄れてきました。むしろ、「完全リタイアよりも、ちょっと働きながら自由を楽しむ方が合ってるかも」と気づいた人も増えてきている気がします。
最近では、週休3日制やフルリモート勤務を導入する企業も増加中。副業OKの会社も多くなり、会社員のままでも「時間の自由度」を広げることができる時代です。実際、僕が会社員だった頃にこんな選択肢があったら、「FIREしなくても良かったかも?」って考えたかもしれません。
さらに、「FI(経済的自立)だけを目指して、働き続ける」という選択肢もアリ。FIREの形ってひとつじゃないんですよね。
大切なのは、「どう働くか」よりも「どう生きたいか」
まずは副業から始めてみたり、リモート勤務の求人を探してみたり、小さな一歩から自由度を上げることもできます。FIREだけじゃなく、自分に合った“ちょうどいい働き方”を見つけるのも、一つの正解です。
辞めたから気づいた!会社員のメリット3選
FIREを目指していると、つい「会社員=不自由」って思いがち。でも、実際に会社を辞めてみて感じたのは、「会社員ならではのメリットって、けっこう多かったな」ということ。ここでは、僕がFIRE後にしみじみ実感した3つのポイントを紹介します。
1. 安定した収入と社会的信用
これはもう鉄板。会社員時代は当たり前に感じていたけれど、実は社会的信用力と直結している大事なポイントです。
たとえば、住宅ローンの審査やクレジットカードの新規発行。会社員だとスムーズに進むけど、FIRE後やフリーランスになると、審査のハードルがグッと上がることもあります。僕自身はそこまで苦労はしなかったけれど、「意外と大変だった」という話もよく耳にします。
そして、会社員最大の強みは、安定したキャッシュフロー。これがあるからこそ、株式市場の暴落時にも慌てずに追加投資ができるんです。むしろ、「今が買い時だ!」と割安な投資信託や株、ETFを積極的に買い増せるのは、定期収入がある人ならではの特権。FIRE後は資産を切り崩す立場になるので、こうした強気な投資はなかなか難しくなります。
さらに、収入の安定は心の安定にもつながります。相場が荒れた時も「給料日はちゃんと来るし」と余裕を持てるのは、精神衛生上かなり大きいです。これは実際にFIREしてみて、強く感じたことのひとつ。お金の不安が減るだけで、日々のストレスもだいぶ変わりますよ。
2. 成長できる環境と人脈
会社員として働くことで得られる最大のメリットのひとつは、人間的な成長の機会です。ただ仕事をこなすだけではなく、チームでの協力、他者への貢献、そして組織の一員としての役割を果たす中で、自然と人としての幅が広がっていきます。
特に感じるのが、礼儀や礼節といった基本的な社会性が身につくこと。会社という組織では、上司、同僚、取引先など、さまざまな立場の人と関わる機会があります。自然と「相手への配慮」や「場の空気を読む力」が鍛えられます。
正直なところ、個人的に思うのは、社会人経験が少ない人ほど無礼な態度を取るケースが多いということ。もちろん全員がそうではないけれど、挨拶ができない、言葉遣いが雑、空気を読まない…といった場面に出くわすと、「社会の中での経験って大事だな」と改めて感じます。
また、会社ではチームワークや他者貢献といった価値観が求められます。一人では達成できない目標に向かって、仲間と協力し合う。時には意見の違いに向き合いながらも、折り合いをつけて前に進む。こうした経験が、人間としての深みを作ってくれるんですよね。
さらに、上司や部下との関わりも学びの宝庫。上司からはマネジメント力や視野の広さを学び、部下からは新しい発想や柔軟な考え方に気づかされることもあります。特に「人を育てる経験」は、会社員ならではの貴重な成長機会です。
そして、もうひとつ大切なのが「社会とのつながり」。FIRE後は自由な時間が増える反面、孤独を感じることもあります。会社員であれば、日常的に誰かと関わり、コミュニティの一員としての感覚を持ち続けられるのは、大きな強みです。
「成長」「人脈」「社会性」——これらは、会社員だからこそ得られる大きなメリットです。
3. 福利厚生と生活の安心感
地味だけど意外と大きいのが福利厚生。特に健康保険や厚生年金などは、会社が労使折半で負担してくれているのが大きなメリットです。FIRE後やフリーランスになると、これが全額自己負担に変わります。
僕もFIREして1年目、役所から届いた高額な振込用紙を見てびっくりしました。会社員時代は、給料から天引きされていたから意識してなかったけど、「え、こんなに払ってたの!?」と…。事前に分かっていたつもりでも、いざ現実を突きつけられるとインパクト大でした。
さらに、企業によっては家賃補助や退職金制度、各種手当などのプラスαの福利厚生も充実しています。育児休暇や介護休暇など、ライフイベントに対応できる制度もあるので、実は会社員って「生活の安定」をしっかりサポートしてくれているんですよね。
会社を辞めた後に、「あの制度、結構ありがたかったんだな」と実感することも多いので、FIREを考えるなら、こういった“見えないメリット”も意識しておくと安心です。
FIREせずに「自由」を手に入れる方法
FIREを目指す大きな理由のひとつは、「時間や場所に縛られない自由な生活」だと思います。でも実は、会社員のままでも、ある程度その“自由”を手に入れることは可能なんです。
最近では、リモートワークやフレックスタイム制を導入する企業が増え、通勤時間に縛られない働き方が広がっています。中には週休3日制や副業OKの企業も増えてきていて、会社員でも自分の時間を確保しやすい環境が整いつつあります。
特に副業解禁の流れは、自由を広げる大きなチャンス。会社員として安定収入を得ながら、副業で自分の興味ある分野に挑戦できるのはかなりのメリットです。副業で月5万円でも稼げるようになれば、生活にも心にも余裕が生まれますし、「FIREを急がなくてもいいかも」と思える瞬間が増えるはず。
さらに、副業が軌道に乗れば、いずれはセミリタイアという選択肢も見えてきます。完全リタイアにこだわらなくても、「好きな仕事だけをする」とか、「週3勤務に切り替える」など、柔軟な働き方ができるのも今の時代ならでは。
結局のところ、「自由=会社を辞めること」じゃないんですよね。働き方をうまくデザインすれば、会社員のままでもかなりの自由を手に入れられる。
まずは小さく始めてみるのがおすすめ。副業に挑戦してみたり、リモートワーク可能な企業を探してみたり。「ちょっとだけ自由度を上げる」ことが、意外と大きな変化につながります。
まとめ:FIREだけが正解じゃない。自分に合った選択を
FIREを目指すのは素晴らしいこと。でも、「会社を辞める=ゴール」と決めつけなくてもいいんじゃないかな、と僕は思います。実際にFIREしてみて感じたのは、「会社員だからこそ得られるメリット」も意外と多いということ。安定した収入、社会的信用、福利厚生、そして人とのつながり…。これらは、会社員だからこそ手に入るものです。
もちろん、FIREの魅力もわかります。でも、重要なのは「自分にとって心地いい働き方」を見つけること。副業で自由度を上げるもよし、リモートワークで生活を柔軟にするもよし。「FIREする or しない」の二択ではなく、もっとグラデーションのある働き方が選べる時代です。
結局のところ、カギになるのは「どう働くか」よりも「どう生きたいか」
焦らなくてもいいし、無理に決断する必要もない。少しだけ働き方を見直してみるだけでも、意外と気持ちが軽くなったりします。
もし今、「このままでいいのかな?」と感じているなら、まずは小さな一歩から。副業に挑戦してみる、リモート勤務の求人を調べてみる、あるいは単純に今の環境の「良いところ」を見直してみるのもアリです。
FIREでも会社員でも、結局のところ大事なのは、「自分が機嫌よく過ごせるかどうか」。ちなみに僕は、昼間っからカフェでのんびりコーヒーを飲んでいるとき、「ああ、FIREしてよかったな」と思います。だけど、隣のテーブルでサラリーマンの方々がランチを食べながら楽しそうに談笑しているのを見たとき、「あー、仲間と仕事するのも悪くなかったよなー」なんて、ふと思ったりもします。人間、勝手なもんです。
人生、なんとかなるもんです。
完璧を目指さず、ちょっと肩の力を抜いて。自分だけの“ちょうどいい働き方”、気長に探していきましょう。
Enjoy FIRE!
次回の投稿もお楽しみに!
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